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妄想カウンターバー「ゲルマニウムトランジスタファズフェイス」へようこそ

座って勝手に飲んで妄想していってください。踏み倒し厳禁。

大人になってからちあきなおみの歌を聴きたかったと、ニャンモナイトになってふて寝する。

ちあきなおみという歌手がいて、俳優であった旦那さん(郷鍈治・宍戸錠の実弟)との死別をきっかけに、引退宣言をしないまま一線から退いてしまった。
私がそれなりの年齢になる頃も歌手・女優・バラエティタレントとしてテレビにはよく登場していたんだが、幼少の頃に「喝采」でレコード大賞を取っている。
でも、幼少だったので「黒い縁取りがありました」の意味が全くわからなかった。
栄光と引き換えに大切なものを失うという悲しい歌だとは、全然理解できなかった。

「喝采」は名曲中の名曲なんだが、ちあきなおみのデビュー曲「雨に濡れた慕情」、これまた名曲。
そしてこの曲を知ったのはほんの数年前。
ジャジーな伴奏に心打たれた。
長くちあきの作詞を担当した吉田旺と作曲家鈴木淳、アレンジは森岡賢一郎のトリオ。
この森岡賢一郎は、師匠が団伊玖磨だからかなり本格的。

 


雨に濡れた慕情/ ちあき なおみ - YouTube

 



それ以来ちあきなおみの曲を改めて意識して聞き直しているが、「黄昏のビギン」もまたいろいろな人にカバーされて、今でも歌い継がれている。
しかしちあき自身も実はカバーで、元は水原ひろしの歌。
水原ひろしも「黒い花びら」という曲で第1回レコード大賞を取っているが、私はまだ生まれていなかった(生まれていなかったが後日聴いて、今もiTunesに入れているぐらいの名曲)。
「黄昏のビギン」は「黒い落葉」のB面(今で言うカップリング)で、「黒い花びら」とともに「黒いシリーズ」と言われたらしい。
永六輔作詞、作曲・編曲中村八大
「上を向いてあるこう」のコンビ。

 

ちあきなおみがこれをカバーしたのは、それからおよそ30年後。
水原のそれとは全く違う。
水原ひろしの「黄昏のビギン」はラテンのリズムだけど、ちあきなおみの「黄昏のビギン」はバラードで、ちあき特有のささやくような歌い方。
これは非常に評判になり、たくさんのCMにも採用されていた。
さすがにこの頃は私もそれなりの年齢だったので、よく覚えている。

 

同じ曲でこんなにも違って、こんなにも別な魅力が引き出されるのかと感心してしまう。
立派な大人になった今()、ちあきなおみの歌をLIVEで聴いてみたかった。
いや、ちあきさんはご健在なので、聴ける機会があるかも知れない。
うーん、でも20年も表舞台から遠ざかっているのでムリなんだろうか。
チッ、聴く機会はもう来ないのか。
あー、もっと早く生まれていれば、ちあきなおみのコンサートにも行けたし、年金も60歳から満額もらえたのに……。