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妄想カウンターバー「ゲルマニウムトランジスタファズフェイス」へようこそ

座って勝手に飲んで妄想していってください。踏み倒し厳禁。

ふとある人を思い出し、夕焼けのゴールポストを背に、たたずむ。

東日本大震災のずっと以前、被災地となったところに住んでいたことがある。

近所のスーパーに、バイトと思われる高校生がいて、とてもよく働いていた。

とにかくよく走ってた。

品出しが終わると軽く走ってバックヤードに戻る。

カートがたまったら入り口に移動させて、走って次の作業に向かう。

もちろん走るといっても、お客さんに害がないように。

とにかくよく働いてた。

1年ぐらいしたら姿を見なくなったので「進学か就職かしたんだろう」と思った。

 

ある日、夫の職場のパーティーがあり、同伴。

するとその席に、スーパーでバイトしていたあの男の子がいた。

夫の部下になっていたのだ。

 

私「スーパーでアルバイトしてましたよね?」

男性「はい。どうしてご存知なんですか」

私「毎日買い物に行ってたんですが、あなたがいつも一生懸命仕事していたので印象に残っていたんです」

男性「いやー、お恥ずかしい」

私「この職場に入ったんですね」

男性「はい。何とか入れていただきました」

 

私たち家族は県外に引越ししてしまったので、あれから一度もお会いしていないが、元気だろうか

被災地出身だから、実家やご家族は無事だったんだろうか。

それよりも、彼自身、無事なんだろうか。

もし津波に巻き込まれていたら、嫌だな。